足腰が弱っている高齢者は、転倒をすると大怪我をする場合があります。
万が一介護サービスを提供中に事故が起きれば責任問題が発生するので、適切な形で対処しなければいけません。
介護事故は体を動かす時に起こりやすく、立ち上がって移動する時に良く発生します。
問題になりやすい状況はパターンが決まっているので、よく考えて対処すれば事故を防げる可能性は高くなります。
そこで、トラブルが起きないようにするためには、まず職員同士の意思の疎通を十分に図りましょう。
利用者の特徴などを知っておかないと、実際に作業をする時に問題が起こります。
介護の仕事は利用者によって対応が変わるので、しっかり情報を共有しておかないと事故につながります。
また、車椅子の移動は介護事故が起こりやすい作業で、ブレーキのかけ忘れで転倒する場合が少なくありません。
ブレーキは車椅子の下の方にあるため、気づきづらくて確認を忘れてしまうことがあります。
このような介護事故の場合は、車椅子を利用する時の手順を決めておくことをおすすめします。
施設で起こりやすい介護事故は一歩間違えば、命にかかわることさえあります。
ですから、介護士はヒヤリハット報告書を作ったり、朝礼や業務の引き継ぎの際に業務で注意する点を確認したり、利用者の情報を共有するなどの取り組みを率先して行いましょう。
そうすれば、リスクを減らして、質の高い介護サービスが提供できるはずです。