もしもに備えた介護現場のリスクマネジメント

介護におけるリスクマネジメントは、利用者と介護職員が安心して安全な毎日を過ごすために存在しているものです。
介護現場では、介護サービスを必要とする高齢者のために介護職員が安全に配慮してケアを行っていますが、万が一の事故を未然に防ぐためには、あらゆる場面を想定したリスクマネジメントが必要といえるでしょう。

的確なリスクマネジメントには、職員全員で同じ対策を実施できる内容を考えたり、それぞれのリスクマネジメント能力を向上させることが大切です。
そのためには、介護現場でさまざまなケースと向き合い、「この状況ではこうすることが最適だ」という経験値を増やすことがポイントです。

とはいえ、自分一人だけのリスクマネジメントでは意味がなく、一人よがりのリスクマネジメントは、意図が周囲に伝わらず、リスクの発見と対処が後手に回るという結果になることもあるので、施設内の職員全員が情報を共有し、同じ認識でいることが大切です。
介護におけるリスクマネジメントには、場面や状況によって様々なパターンがあり、入所施設では交代制勤務となるので、ヒヤリハット報告書や会議など、書面や口頭で報告をし、リスクマネジメントにつながる情報を収集することも怠ってはいけません。

尚、ヒヤリハット報告書の記載方法については、各スタッフでバラつきがあると読みにくかったり、記入漏れなどのミスも起こるので、記録の仕方は統一させ、具体的な書き方の例も周知しておくことをおすすめします。